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毛虫のボロ観てきました
2018-03-28 Wed 21:00
「毛虫のボロ」観てきました。

ネタバレ、大いにありなので未見の人は読まないでくださいね。

まず、葉っぱの細胞や茎の中を流れる液体が見えるなど、ミクロの視点から眺める世界が面白い!ただ、空気のゼリーや光の棒の表現、花の香りのゼリーなどは、感覚的にピンと来なかったのだけど。

ボロギクを覆うように群がる、大勢の毛虫たちはものすごく迫力があって、桜の木の枝にびっしりはびこっているアメリカシロヒトリってこんな感じじゃなかったっけと思い出す。

さらに、その毛虫たちが落とす大きなフンの雨がなんとも言えず面白いし、楽しい。そうそう、私が飼っていたセスジスズメのフンもこんな形でこんな量だったのよ〜、と共感してしまう。毛虫達の強い生命力を感じる。

狩人蜂はロボットのようで、目が砲塔なような形をしていてくるくる回り不気味だ。その姿を見て、大勢のボロの仲間達は何故か逃げようとはしない。まるで自分の運命から逃れられないように、じっとしている。そして狩人蜂に選ばれ、針に刺された毛虫はくたっとなって連れ去られて行く。その時の目の描写が、ドラえもんのように、眼球に閉じた瞼が描かれるというユーモラスな表現となっているのが、余計可哀想さを強調する。

人間の親が、子供のスカートにくっついていたボロを、そこいらの葉っぱ(ボロが食べられる葉っぱではない)ですくって、子供がひらひらと葉っぱをベランダから落とす、というくだりは、自分も虫助けだと思ってよくやるけど、あれは全然虫に親切ではなかったんだな、と思った。こういう事を気づかせてくれる映画は今までなかった。

タモリさんがあてている音と声も興味深かったが、よく合っていると思える所と、あまりピンとこない所とがあった。ボロの声もタモリさんがやっていて、普通のアニメで演じるような、女性の声優や子役を使わないのも新鮮に感じた。
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没後150年 歌川国芳展
2012-02-12 Sun 00:28
8j0gcr.jpg

2月11日の土曜日、「没後150年 歌川国芳展」に行ってきました。
http://kuniyoshi.exhn.jp/


朝一番に飛び込んだので、最終日の前日とはいえ、まあまあの混み具合。



国芳の絵は、よく言えばド迫力な躍動的表現、悪く言えば通俗的劇画的で、ある意味醜悪・下品なものがあった。光と影の表現や稲妻などが非常に特徴的で、特に稲妻のビカビカ加減は少年誌のマンガのよう。忠臣蔵を始め様々な歌舞伎、三国志、水滸伝、八犬伝、過去の豪傑らのエピソードなどを知っていたら、もっと楽しめたろうな。



とにかく膨大な量の仕事が展示されていて圧倒的でした。展示の前期と後期で作品がまったく違っているらしいので、この倍の量は少なくとも描いているのかと思うとくらくらする。上記のように当時の誰もが知っている物語の場面、武者絵、役者絵、(この役者にこの芝居のこの役を当てはめたら…という遊びを含む)、美人画、戯画、団扇や双六のデザイン、なんでもござれ、である。

通俗的といっても抜群に絵は巧く、また海外の絵画から貪欲に遠近法や構図などの手法を吸収していったようだ。中にはパクリじゃないか!というものさえ。「忠臣蔵十一段目夜討之図」は、建物にしても当時の日本の建物と高さが違うだろうに、ニューホフの「東西海陸紀行」の絵からそのまま構図を頂いているのは、あまりに厚かましくて笑えてきます。逆に、「東都名所 かすみが関」は望遠レンズを使ったような絵で純粋に面白かった。スカイツリーが描かれていると評判になった「東都名所三ツ股の図」は遠近法を上手に使った一枚ではあるけれど、スカイツリーのおかげでもてはやされただけだったのね、という感じ。



個人的には、天保の改革中に幕府の禁をするりとかわすように描かれた、猫や雀などの動物ものや(特に最近発見されたばかりという「きん魚づくし ぼんぼん」が可愛い!)、歌舞伎役者の顔を落書き風に描いたものが洒落ていて好きでした。

art08.jpg



河鍋暁斎の師であったのはちょっとした発見。暁斎は西洋的なデッサン力を自分の中で消化しきった上で日本画に活かした人。私はこの人の擬人化された動物画が好きなんだが、あのバタ臭さは国芳の影響もあったのだろうか…?
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