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『ポーの一族』観てきました(2018.02.21)
2018-02-21 Wed 18:00
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宝塚による萩尾望都原作のミュージカル、『ポーの一族』を観てきました。

宝塚が舞台化したことは知っていたのに、チケットの発売日をチェックし忘れて一日遅れで買えなかったのですが、後に親切な方からチケットを譲っていただくことができたという大変幸運な機会でした。

もともと宝塚ファンではなく原作のファンなので、どのくらいマンガの雰囲気を再現できているのだろうということが一番気がかりでした。が、ちゃんと原作の印象を変えることなく、美しい舞台に作られていて、とても面白く観ることができました。

登場人物は美しく、宝塚の華やかな世界と原作の優美な世界がうまくマッチしていると感じました。衣装なども凝っていて、原作そのもの。エドガーもアランも何度も着替えるのですね。宝塚では当たり前のことなのかもしれませんが、その衣装の多さにちょっと驚きました。

オーケストラピットを挟んで舞台の向かいに花道のようなもの(銀橋というのですか)があって、そこで主人公たちが歌うのも宝塚特有で面白かったな。

また、回り舞台のおかげでセットがテンポよく次々と変わっていくのも良かった。


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当初は原作のどの部分を舞台化するのか、についても気になっていました。一番ありそうだとふんでいたのは、エドガーとアランが初めて会う「ポーの一族」ですが、それだけだと舞台の尺としては短めになってしまうのではないかと気になっていました。それに宝塚のホームページにあった配役リストを見ると、大老ポーや老ハンナ、ユーシスといった、「メリーベルと銀のばら」のキャラクターが、またキリアン、ルイスといった「小鳥の巣」のキャラクターが出ている。「ポーの村」に出てくるグレンスミスの名もある。「メリーベルと銀のばら」(エドガーとその妹メリーベルがどうしてバンパネラになったのかが描かれている)も「小鳥の巣」(エドガーとアランがドイツの寄宿学校に転校してくる)も非常に長いエピソードなので、どうやって見せていくのだろうと思っていたところ、冒頭で4人のバンパネラのことを調べている人たちが、それぞれ持ち寄った資料をもとにエドガー、メリーベルのこれまでについて解き明かすという演出をしていて、ちょっと端折り気味ではあるけれども、説明的にもまた舞台の尺的にもうまく収めていたのではないでしょうか。ただ、ドイツの話については、エドガーとアランが転校してきた、というところまでで終えている。これは、二人のバンパネラがこれから寄宿学校でどうするのか、意味ありげに終わるという意味ではいいのかもしれませんが、4人のバンパネラハンターたちで終わらないというのが、ちょっと気になるところでした。でも、全体的には良かったと思います。

原作と違い、舞台はホテル・ブラックプールで色々なドラマが繰り広げられます。これなどは、原作では馬場であったり、車道であったりする場面を一つ所にまとめて描くという、うまい演出だなと思いました。ただ、交霊術師が出てくる必然性はあったのかな、と多少気になりました。降霊術師が大老ポーの霊を呼び出した時に、何か悪い予感を感じて、クリフォード医師とその友人のバイク・ブラウンに銀の弾丸を渡す、という演出がその後の話の展開に必要だったから、とも考えられるのですが、どうなんだろう。他の演出はなかったのだろうか。

あと、ちょっと残念だったのは歌ですね。全体的に歌謡曲じみていて、少し俗っぽい。作詞は、原作にあった詩やセリフを使っている所もあり、それなどは良いのですが、曲調は私個人の想像ではもっと切なく、もっと繊細なイメージでした。

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最後に、売店でルピシアとのタイアップ商品、「ポーの一族 オリジナルティー」なるものを売っているのには笑いました。ティーバッグ8個入りで1080円とは高い。さすがに買わなかったヨ。
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節分(もう日付変わっちゃったけど)
2018-02-04 Sun 00:06
20180203節分
うちでは豆まきも恵方巻きもパスですが。


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