2018-03-28 Wed 21:00
「毛虫のボロ」観てきました。
ネタバレ、大いにありなので未見の人は読まないでくださいね。 まず、葉っぱの細胞や茎の中を流れる液体が見えるなど、ミクロの視点から眺める世界が面白い!ただ、空気のゼリーや光の棒の表現、花の香りのゼリーなどは、感覚的にピンと来なかったのだけど。 ボロギクを覆うように群がる、大勢の毛虫たちはものすごく迫力があって、桜の木の枝にびっしりはびこっているアメリカシロヒトリってこんな感じじゃなかったっけと思い出す。 さらに、その毛虫たちが落とす大きなフンの雨がなんとも言えず面白いし、楽しい。そうそう、私が飼っていたセスジスズメのフンもこんな形でこんな量だったのよ〜、と共感してしまう。毛虫達の強い生命力を感じる。 狩人蜂はロボットのようで、目が砲塔なような形をしていてくるくる回り不気味だ。その姿を見て、大勢のボロの仲間達は何故か逃げようとはしない。まるで自分の運命から逃れられないように、じっとしている。そして狩人蜂に選ばれ、針に刺された毛虫はくたっとなって連れ去られて行く。その時の目の描写が、ドラえもんのように、眼球に閉じた瞼が描かれるというユーモラスな表現となっているのが、余計可哀想さを強調する。 人間の親が、子供のスカートにくっついていたボロを、そこいらの葉っぱ(ボロが食べられる葉っぱではない)ですくって、子供がひらひらと葉っぱをベランダから落とす、というくだりは、自分も虫助けだと思ってよくやるけど、あれは全然虫に親切ではなかったんだな、と思った。こういう事を気づかせてくれる映画は今までなかった。 タモリさんがあてている音と声も興味深かったが、よく合っていると思える所と、あまりピンとこない所とがあった。ボロの声もタモリさんがやっていて、普通のアニメで演じるような、女性の声優や子役を使わないのも新鮮に感じた。 スポンサーサイト
|
![]() |
2018-03-05 Mon 17:46
|
![]() |
2018-03-03 Sat 22:03
|
![]() |
| からすのつぶやき ふたたび |
|