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高畑勲監督 お別れの会と柳家小三治一門会
2018-05-15 Tue 23:23
高畑勲監督のお別れ会と柳家小三治一門会に行く。思ってもみなかったのですが、小三治師匠もお別れ会の午前の部に参列されていた模様。確かに毎年一度はジブリで落語会をやっているし、『ホーホケキョ となりの山田くん』では俳句の朗読もしてご縁があったなと。

小三治師匠は、まくらにお別れ会の事、高畑監督作品の事、監督との交流について色々話していた。あと、行きがけに井の頭公園で、学生らしき人たちに囲まれた片渕須直監督を見かけた。

柳家小三治師匠のまくらの中から、高畑勲監督に関連する部分だけまとめておきます。まず第一声、お別れ会とかお葬式だとか大きなイベントにするのは嫌いだと、死んだ人のためにやっているんじゃないからとおっしゃってました。

小三治師匠は『火垂るの墓』はご覧になっていたようですが、実際にかかわりを持つことになったのは、高畑監督が小三治師匠の落語が好きで、年に一回ジブリで落語会を開くことになったからだとか。ちなみに、宮崎監督は自分の落語を一度も聞きに来たことがない、と話してました(笑)。

『ナウシカ』と『ラピュタ』のことを例に挙げていたので、高畑監督のことではないのかもしれないですが、何かを始めようとするときの人の気持ちは素晴らしいと。そこを乗り越えて、一つの安心感ができて、じゃあ、次はこれをやってみようなどとやっていくのは、娯楽性は高まるかもしれないが、何か分からないものに向かって突き進むという感じは薄れてしまうものだと。

高畑監督は普段は柔らかくて平和そのものだが、優しくて柔らかい人が世の中で一番強い。監督も戦争反対、暴力反対という点ではとても強いものを持っていた。『かぐや姫』は人の心の優しさ、柔らかさ、日本人の伝統というもので自分を包んでくれてとても嬉しいものだった。

高畑監督は音楽にも相当詳しい人だったとかで、この方と音楽議論をやらなくて良かった。監督の事務所で書棚にカラヤンとベルリン・フィルのCDがだーっと並んでいたのだが、自分はこのカラヤンとベルリン・フィルが嫌いで不愉快になった。

全体がどって迫ってくる音楽はどうも感動しないので、マリア・カラスも好きじゃない。むしろ美空ひばりの方が良い、ということを言ったら、高畑監督が「それは違うんじゃなぁい?」という表情をした。(決して「それは違う!」という表現はしない。)いつかこのことについて話しあいたかった。どのくらい本気で聞いてくれるか、(自分が本気で語れば、鼻であしらうようなことはしない方だ、)どこに接点があるのか、どこで決裂するのか、互いに罵り合って別れたのか、そこを知りたかった。

と、こんな感じでしょうか。小三治師匠のまくらはなかなかにとりとめがなく、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、行ったと思ったら別のところから戻ってきたりで、まとめるのが結構難しいので、このあたりでご勘弁を。

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