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第304回 上方落語の会(12月9日大阪の旅 続き物の一部になる予定です)
2010-12-10 Fri 23:35
一年ぶりに上方へ来た メインの目的はこれ!NHK主催の上方落語の会!
これに 桂よね吉さんが出ているので 応募はがきを10枚も出しました。
で 当たったんですなあ これが!!!!! (@o@)

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(はずれたはがきたち)


やってまいりました NHK大阪?。
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仰山 人が並んでます。
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正式なチケットに交換してもらいました?。      (クリックしたら大きくなりますよ)
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チケットへの交換が終わって三々五々…
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とりあえずホールに隣接した喫茶展で腹ごしらえ。
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さていよいよ始まりです!!
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第304回上方落語の会 良かった?。

私の席はなんと中央のカメラの真横!!ホールにはカメラが見ただけでも3台。中央にハイビジョン1台 もう少し小ぶりの…あれは確認用カメラかな?1台 そして 右手にハイビジョンが1台備えてあり 私は右手から二人のカメラマンさんが撮影する様子を横目で見つつ 舞台を拝見することになったわけです。

<桂二乗:普請ほめ>

まくら「私 桂米二門下の桂二乗と申しまして 京都の二乗に住んでおります。その京都の二条の四畳半に住んでいる二乗が 今日はこちらに参上いたしました?。何の拍手や分かりませんが。」

本編は、『牛ほめ』の短縮版。あほな男が池田のおじさんのところへ家を誉めに行って小遣い稼ぎをしようという話です。この会に来る前に 池田の落語みゅーじあむへ行っていたので「畳は備後表の寄縁(よりへり)」「天井は薩摩杉の鶉杢(うずらもく)」「庭は縮緬漆喰」などという建築材がどんなに貴重なもんだったかよう分かりました。なんか頭良くなった気分(おいおい)。原作の『牛ほめ』では家を上手に誉められて さらに家の大黒柱の穴にお札を貼るという知恵まで貸しておじさんに見直されたこの男 次は牛を誉めてやろうというところまで続くのですが 今回は家だけに限定。

それにしても二乗さん だんだん上手になられてきた感じ。最後に落語を聞いたのは4月2日のよね吉独演会のときだったでしょうか?なんだかずっとリラックスして喋っておられたのでこちらも安心して聞けました。

しかし 以前上方演芸ホールで師匠の米二さんが似たような話をやっていたような…?あれは『子ほめ』だったかしら『牛ほめ』だったかしらん?

<桂よね吉:かぜうどん>

はい 待ってました!よね吉さん!私のお目当てはもちろんこの方です!
しかも私にとっては初『かぜうどん』でした。
(よね吉さんはわたくしの個人的な贔屓ということもあり まくらも感想も長いです。
お嫌な方はすっ飛ばしてお読み下さいm(_ _;)m)


さすがよね吉さん いつも通り まくらが長いですね。本人ももちろん自覚してますね。ネタにしてますね。
出てきて第一声「そうです!私が『ぐるっと関西』です!皆さん 見てはりますか?」拍手?
「ホンマですかあ?タダだからって気を使ってるんじゃないでしょうね?
ええんですよ?。今度お金を払うて見に来てくれたらええんですからねえ。」

私(よね吉さん)『ぐるっと関西』という番組に出ているんですが 
やはり生放送でNHKということもあり言えない事も多いんですね。
今日はまくらの部分はカットされます。だからそこで言えないことを何でも言っていいっ!…
というわけでもないのでございますが…。

今日は公開収録というわけでねえ。収録しているんですよ。
ですから お客様が自分は映ってないだろうと思っていても しっかり映っているのです。
たとえば そちらのカメラの(と 右手のカメラを指して)前の座席のお客様が席をお立ちになりますと
その方の後頭部が主役になってしまうわけですねえ。ですから 気を付けてください。

あと 携帯電話の電源も切っといて下さいね。私の話は長いことはないんです。
まあ せいぜい8時間半くらいですので 電源を切っといて と このように思うわけです。
マナーモードだから大丈夫と言われるお客様もいらっしゃいますが 
これがしーんと静まり返った中では意外とうるさいんです。電話がかかって来ると
「んん?んん?!!」(腕を前について鬼瓦のように力んだ表情でうなるよね吉さん。)
結構目立つんでございます。

このホールに出るのは本当に久しぶりで 私 うれしい限りです。
私の持ち時間はせいぜい15分なんでございますが 二時間くらい喋ったろかいな と思っているわけで。

(ここで前日のとある芸能人の記者会見について毒を吐くよね吉さん))
今 ちまたを騒がせているのは○○○○さんですねえ。
かわいそうなのは奥さんの○○さんですよ。
普通 旦那が朝早くに血みどろになって帰ってきたら家に入れませんよ。それをけなげに介護して救急車呼んで。
しかし 皆さん記者会見見ましたか?「私は殴ってません。」うそつけえ。
殴ってるに決まってるやないですか。ねえ。(注:誰に関してかは御想像にお任せします。)

ああ 胸がスーッとしました。



さっきの二乗さんも私も 桂米朝一門門下です。総帥が米朝師匠 この11月で85歳になりました。現役でございます。凄くお元気で御年85歳にして虫歯が一本もない!!(お?っとの歓声 客席からもれる)総入れ歯です。



寒い季節になって参りまして 暖かいものが食べたくなります。我々が楽屋で食べるものというとおうどんやおそばで 手軽で早いし安いわけです。最近は頼んでから作る方式のお店などがありまして そういったところでは20分かかったりしますが そんな所に頼んではいられません。そこで我々が利用するのは スタンディング方式…分かりますか?いわゆる立ち食いですね!とにかく早いんです。駅のホームなんかの。どれくらい早いかというとですね「ざるそば…」「へい!お待ぁ!」「ざるそば」の「ば」と「へい」が重なるんですね。つまり すでにゆでて 積んであるんです。と どうなりますか?おそばというものは ゆでて長いこと置いておくと非常に団結力が強くなるわけです。仲良うなるんですね。ですから 食べようとすくおうとすると おそば全体が一斉にぐううっと持ち上がってくるわけです。これを汁の力を借りて じゃぼんといれてほぐれたところをぞぞーぞぞーぞぞーっと食べるわけですが これを東京の落語家さんがみてると「野暮だね」なんて嫌われる¥わけです。

東京では蕎麦っ食いなんて言葉がありますが 流儀があるんですね。蕎麦をほんの一すじか二すじすくって 下から1/3くらいをおつゆにつけて そのまま つーっ。おつゆにつけては つーっ。つけて つーっ。つーっ。つーっ。これが通の食べ方です。


ありがとうございます。






ここまでがまくらで(師匠連を差し置いて一番長かったよ…)ようやく本編に入るよね吉さんでありました。

かぜうどんは ある寒?い晩に屋台のうどん屋が一生懸命売り声をかけるんですがなかなかうどんが売れない。丁稚のおしっこに灯りを貸してたり 酔っぱらいのくだに付き合わされたり…ところが きっぷのいい遊び人たちが博打をやっているところへ出くわして一気に十膳も売れる。大きな声を出したら近所に知れ渡るので 小さい声で応対したら大変気に入ってもらえた。次に来た客も小さい声で話しかけてきたので これも遊びをやってる人たちの一人かと小声で丁寧に応対していたら…というお話。

まずは よね吉さん 最初に屋台の作りについて細かく説明してくれていたのでとても形が分かりやすかったです。

「そ?や?う?」(そばやうどんありますよ の意)のかけ声は よね吉さんより吉弥さんのかけ声の方が風情があったかなという感じ。吉朝師匠の演じたものも 始めが強くて徐々に後ろへ消え入るような声の強弱の使い方だったので 空間を感じられた。よね吉さんのは とにかく声が大きい。

酔っ払いとうどん屋の掛け合い 楽しい。もともとこのシーンは大好きなんですが よね吉さんが演じると酔っ払いのしつこさがよっく出ていて可笑しくて可笑しくて。特に「お水」を「おひや」と言うかどうかで酔っ払いがくだまくところがいいですね。また 遊びをやってる男たちの一人が うどん屋に声掛けるところの「どうしようかなぁ」って仕草や 手を振ってにこっと首かしげて「さいなら?」とマンガのように去っていく仕草は よね吉さん独特のくすぐりですね。


見事だったのは 最後の小声の男がうどんを食べるところ!
細かい仕草を拾って拾って見せ場にしていましたね。吉朝さんや吉弥さんより時間が長いんです。
箸を割って うどんを避けて ずずず?っと汁をすすっては 「あぁ…」という風に体に染み入る温かさを堪能すること二回。
寒いんだろうなあ。お汁あったかいのやろなあ…。
うどんをすくって一気にすすりこみ くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃと 口をやたらと縦に横にもにゃもにゃさせて食べる。なんどもやります。くっちゃくっちゃにっちゃにっちゃ くっちゃくっちゃにっちゃにっちゃ…。
かまぼこ分厚いですな。一口かじる。二口目はぽいとほりこむ。鼻 大げさなくらいすすりますな。二回。
汁をすすりつつ 残った切れ端のうどんをかき集めて食べていく。口の右側だけ開いて短いのをジルジルジルッとすする。また ジルジルジルッといく。執拗に執拗に…丹念に丹念にどんぶりのそこから集めて…最後の一本はチュルリッと吸い込む。

まあ ここまでしつこいかぜうどん見たの初めてですわ!(笑)笑ったなあ…。

ただ 最近のよね吉さん 笑かそう笑かそうとしている感じがしてますねえ。
持ち時間15分と言いながら まくらはもちろんカットされるにしても 本編だけでも20分は超えてるのでは…?(汗)と心配。まくらも本編もサービスしすぎや。

<林屋染二:井戸の茶碗>
まくら「私 最近 よく小学校などで高座を務めているのですが 子供たちの感想がとても新鮮なんですね。下は一年生からです。かわいいですね。正直ですしねえ。四年生の感想「染二さんはそんなに面白い顔をして面白い話をして人を笑わせていますが 友達はいるのですか?」六年生の感想「初めて落語を見た。とっても面白かった。ぼくの笑いへの目は開かれた。」中学一年生「生まれてきて(といっても13年間ですが)こんなに面白いことはなかった。染二さんは 今でもこれだけ面白いのですから きっともっと伸びると思います。」…。


井戸の茶碗は 清平衛という紙くず屋さんが 長屋住まいをしている落ちぶれた浪人の千代田朴斎とその娘から 紙くず以外に自分の専門外の仏像を二百文で引き取ってしまう。その仏像が土浦藩の蔵屋敷に住む高木作左衛門という侍のもとで三百文で売れるのですが 仏像の中には五十両もの小判が入っていた!高木は親切にも清平衛さんに小判を渡し もとより正直者の清平衛さん これを素直に貧乏な浪人に返しに行くのですが 「自分は仏像は売ったが中の小判は知ったことではない」と受け取りません。どっちへいっても 受け取ってはくれず しまいには両方から刀で脅されて 迷惑なのは清平衛さんでございます。長屋の家主に相談して千代田に二十両 高木二十両 手間賃として紙屑屋さんに十両としては と知恵を貸してもらいましたが 千代田のほうはどうしても受け取らないので 一つ品を売ったらどうか という話になりまして お茶碗を高木へと売りますが…というお話です。

よね吉さんの落語も結構にぎやかでしたが この方の落語もかなり賑やかだし テンポも速い。個人的には この方の話し方は騒がしい感じで話が聞きづらい部分もあり 苦手でした。よね吉さんのほうが 賑やかなリにも 間の取り方がしっかりしてて 緩急があるので…。

<中入り>
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<桂文太:幾代餅(いくよもち)>
文太師匠は 全く知らない方だったのですが その不思議な語り口に吸い寄せられてしまいました。まくらはほとんどなし。いきなり本題 というような感じでした。

幾代餅は 米屋に勤める堅物の清蔵という男が恋煩いにかかり 気の病で今にも死んでしまいそうな始末。相手はというと お大臣しか相手にしない 世間一般の人間は錦絵でしか拝めない 遊郭は新町吉田屋の幾代太夫。一遍でも本物に会ってみたい。できないならもう生きていても仕方ないと嘆く清蔵に親方は お前が一年無心で奉公したら金もたまるだろうから それを元手に俺が会わしてやろうとその場は納めます。一年後 親方はすっかり約束を忘れてたんですが清蔵にどうしてもと言われ 大藪竹山というやぶ医者…でも 岡場所には顔が利くという先生に頼んで 身分を偽って清蔵を幾代太夫に会わせてもらう…というお話です。

これ ネタをばらしますと 正直な清蔵さんに惚れた太夫が年季が明けた後 嫁入りしましてハッピーエンドなんでございますが この二人が最後に餅屋を始めるんですね。で お餅の名前が『幾代餅』。

「餅を捏(つく)ねて普通の餡子をまぶしたのが「幾代餅」餡に工夫をいたしまして、胡桃餡をまぶしましたのが「くるよ餅」……」ってとこで笑ってしまいました。

文太師匠 ほにゃほにゃ?とした弱々しい語り口なので 男性を演じるときにはちょと頼りないのですが 女性を演じるときにはとても色っぽい。それに なんというか本当に独特のユーモアがあって 静かだけど自然ににやっとしてしまって ここまで自分のスタイルがあるのは本当にすごい方だと思いました。あのくすぐりはちゃんと計算してるんやろなあ。小三治師匠と共通するものを持ってるかも…?

最後に 高座を降りて 袖へ下がっていかれる時にも おもちを食べる仕草をしてらっしゃるのがチャーミングでした!

<桂三枝:相部屋>
三枝師匠もまくらはほとんどなしで たしか自分が入院をした話から 「しかし 入院というのは見舞いに行くほうも来られるほうも 何を話したらよいやら気を使うもんですね?」とはじまります。

同期で入社をしたある会社の社員○と×。○が外国への出張直前に入院した×を見舞いに行きます。あんな頑健な×が病気だなんて信じられない 写真を撮ってもええか?と携帯を向ける○。×は初めのうちは 元気だったのが どんどん自分の病気が悪いものかもしれないと言って弱々しくなってくる。それを励ます○。ちょっとずつ元気をとりもどす×。そろそろ飛行機の時間に間に合わないからと 帰りの挨拶をする○…でーもー…と話はまだまだ続きます。

本当に病気だという証拠にと携帯で写真を撮ったりする どこかでありそうな無神経なシチュエーションや
二人の会話を聞いているうちに○は出世頭で別の県へ行っていて本社に帰った後に部長になっているのですが ×はずーっと係長のままで それについて×はどうもみみっちいというか卑屈な気分になってるあたりがほの見えて可笑しい。

三枝師匠の落語もかなり長かったですね?…。とはいえ これは新作落語で 筋書きそのものが長いんですが。
最後の最後にタイトルの意味が分かって な?るほど というおち。

200ほども創作落語を作り続けてきた師匠ですので もちろん!面白かったですよ。


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さて この公開収録の放送日は以下の通り。

『上方演芸ホール』
1月23日(日)総合 桂二乗 林家染二 24:00?24:43 
1月30日(日)総合 桂よね吉 桂文太 24:00?24:43 

『日本の和芸』
1月18日(火)教育 桂三枝 14:00?14:30
<再放送>
1月22日(土)総合 4:30?5:00
1月24日(月)教育 5:05?5:35
1月29日(土)BS2 2:55?3:25


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はい シゲハチ君 君も満足でしたね。
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