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『おもちやさん』のこと (『しあわせだいふく』 その五 和菓子屋さん取材 後編)
2007-12-14 Fri 01:08
9月26日晴 午後2時

取材当日 デジカメ ビデオカメラ 三脚などをひっさげ
いつも色々助けてもらっているOさんと 越後鶴屋に向かう。

IMG_6587_trimmedM.jpg


店長のおじさんは 電話の印象とは打って変わって(失敬)
きさくで 愛想の良い 大変親切な方でした。

わざわざこちらのために
デモンストレーション用の材料を用意してくださっていて
作りながら 手順をこと細かく説明してくださる。

IMG_6462SS_20071216155656.jpg





まず撮影させてもらったのは これ!

おもちに餡を詰めるところ だ。

冒頭 だいふく屋のお父さんが 
だいふくを作っているショットに使うもので 
もっとも重要。

目の前で あっと言う間に あんこがおもちの中に吸い込まれていく。
右手に持った銀色のへらで あんこをすくい取り
左手に持ったもちをくるくるっと回転させているところに
押し当てていく。

それだけのことなのだけれど
手のひらに載せたときには 平べったい白いおもちが
くるくる回るうちに ろくろで回した壺のように底がまるーくなって
いつの間にか あんこを包んでいく様子は面白い。

それが済むと さっさっとおもちの開いた部分をねじって閉じて
そちらを下に向けて ぽん と 横の板の上に置く。

これだけですよ。簡単なもんでしょう?
という 感じである。

making_of_daifukuS.jpg



なるほど 道具を使うのか!
こんな 回し方をするのか!


絵コンテを描いたとはいえ 実際のだいふく作りの知識はまったくない私。
だから だいふくを作っているところを撮影させてください
と 頼んではいても 実は どんな絵として最終的に映像にするのか
実際に見るまで 予測できていないのです。
おもちを丸めているような絵があればいいなあ くらいの気持ちで
頼んでいたわけだから おおっ と くる。

どろだんごを作るみたいに 両手でこねこねするんじゃないのねー! と
のんきな感想を抱く。





おじさん「おもちと左手の間に少しだけ隙間を空けておくんですよ。
そうすると あんこを押し当てただけで 隙間へ隙間へと
おもちが拡がっていくでしょう?」

丁寧に説明をしてくれる。

和菓子について 予備知識ゼロの私たちにとっては
見るもの聴くものすべてが新しい。

もちが手につかないように 片栗粉をまぶす様子
おもちの塊から だいふく用に小さめにちぎっていく様子
(左手に持ったおもちをぐーっとにぎると 
親指と人差し指の間から ぷーっと おもちが顔を出す
それを右手で ひょひょいとちぎる)
そのおもちを ぺんぺんと手のひらで叩いて平たくする様子
例のあんこを詰める様子 
撮影もするけれど その「感じ」をつかんでおきたいし
説明していただけるなら いくらでも「こつ」を聞いておきたい。

pushed_mochiS.jpg


そんなわけで 何度も何度もだいふくを作っていただくことになる(苦笑)。

しかも 絵に必要なアングルに合わせて 場所まで変えてもらう。


お客さんの邪魔にならない時間帯を選んだものの
ばっちり邪魔になっていました(^^;)。

(というか 店内に私が入ってしまうと それだけで一杯になるので
Oさんが入れず 彼は彼で長いこと外で待ちぼうけを食わされていたようでした、、、。
ごめんなさい。)





お店の内部も 不思議なものだらけである。

おじさんのすぐ脇で エンドレスにぺったんぺったんやっている銀色のもちつき機も 
店の奥で赤紫、、、というか赤茶色っぽい熱そうな液体を
なみなみとたたえたでっかいドラム缶状の物体も 積み重なった蒸篭も
面白くて仕方がない。

facilityS.jpg

こじんまりした店内に 所狭しといろんな機材が並んだ様子は
まるで戦艦の中である。

そういった用具一つ一つについても
おじさんの解説が入る。


使う用具はほとんどへらだけだったりとか
(そのへらがまた何種類もある!)
鍋は底の丸いものを使っているとか
和三盆(わさんぼん)という大変高級なお砂糖のことなども教えていただく。
(サトウキビから作るお砂糖で 上品な甘さはもちろん
黒糖のような香ばしい香りがしておいしい。)

IMG_6543SS_20071216155821.jpg


はたまた だいふくとは関係ないっちゅーのに 
このお店のお萩のあんこの色が何故に薄いのか ということまで質問して
「小豆の皮を取って作ったこしあんは 色が薄くなるものだ」
という 新事実におののいてしまったりする。
つまり 手間をかけているところの餡は 薄紫をしている
ということらしい。

IMG_6500SS_20071216155811.jpg


ちなみに 赤茶色のあやしい液体のドラム缶は
小豆を煮る鍋だったのでした。
量を煮なくてはいけない ということなのね。


店内に入れてもらって ばしばし 写真撮影。
Oさんにも 手持ちのカメラで好きに撮影していただく。
ありとあらゆるものを撮る。
お店のおじさんや店員さんの服装も撮る。


しかし、、、 私が描きたいなあと思っているのは
ちょっと昔風のたたずまいのお店だ。
こちらのお店のように 新しい設備をそのまま参考にしても
良いのだろうか、、、、?

だめだった場合は また別のお店を探して
取材を申し込まねばならないなあ、、、。

からす「あのー 描きたいお店は 古い感じのたたずまいなのですが
そういったところの台所も こんな風にきれいに
機能的になっているんですか?」

おじさん「食べ物を作る所なのだから 
古いお店でも台所は大体新しくしているものですよ。」

なるほどなるほど。
これで 安心。
映像に使えるぞ。




十二分に取材をさせていただくことが出来たなあ、、、
もうそろそろ、、、と思ったときにはなんと3時。
午後2時に始まった撮影は 結局当初の約束を
大幅にオーバーして 1時間もかかってしまいました。


ただただ 邪魔なだけの私たちに
辛抱強く接していただいて
越後鶴屋の方々には
いくら 感謝してもし尽くせません。



デモンストレーションで作って頂いた だいふくは18個。

これ せめてもの気持ちに 買って帰ろうと思っていたら、、、


なんと!「いいよいいよ」とおみやげに!!


やりー!!!

ではありません(失言)

ええー!!!


お世話になりっぱなしの取材でした。



帰り道 井の頭公園でおやつに食べただいふくは
表面がきらきらと輝いておりました。


はい どんどはれえ。

IMG_6637SS_20071216155836.jpg


(そうして 翌日 そのだいふくは すっかり固くなっておりました。

ほかに定評のあるお店で買っただいふくもこうで
やはり 自然な製法で作られたおもちは 一日で固くなるものですね。

、、、ということは 固くならないおもちって、、、
何が入っているのだろう、、、、?

おお こわいこわい。)


***


『越後鶴屋』さん情報

杉並区松庵3-38-20
西荻窪駅南口より2分
03-3335-0450
定休日:月曜
9:00?18:00


http://www.shoji-dental.com/gm/echigo_tsuruya.html

http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/4545.html

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